2023年6月19日
HITO病院(愛媛県四国中央市)と株式会社ロケットスタジオ(北海道札幌市)は、
医療の現場でカテーテルの操作を補助するツールを共同開発しました。
HoloLens 2を使用したMixed Reality(複合現実)の医療現場への展開
HITO病院(愛媛県四国中央市)と株式会社ロケットスタジオ(北海道札幌市)は、医療の現場でカテーテルの操作を補助するツールを共同開発しました。
多くの場合、患部の血管内治療を行うためのカテーテルは、3Dプリンターで造った血管モデルを使用して形状を合わせて対応を行います。
しかしながら、この作業には血管モデルを出力する時間、材料費、完成後の成型作業が必要です。また、カテーテルの屈曲に失敗すると新しいカテーテルを使わなければならず、作業時間とコストが増える事になります。
そこで我々はこのような従来手法を進化させるため、約2~3ミリ程度の脳血管モデルをMicrosoft HoloLens 2で立体的に、
そして実寸大で表示するアプリケーションを開発しました。
HoloLens 2を通すと血管の中を透過して確認することもでき、実サイズをもとに作業することでカテーテルを曲げるイメージがしやすくなります。また、立体的な血管モデルをあらゆる方向から視認することもできます。複雑な形状であっても両手を自由に使えるので、カテーテルの形状を合わせる作業にとても適しています。
このアプリケーションは、CTやMRIで撮影した患者さまの骨格情報などをあらゆる方向から視認する事や医学教育にも役立つ可能性があります。
このようにMixed Reality(複合現実)を使用した本件は、医療の現場のデジタルトランスフォーメーションを促進する一助となることが期待できます。
株式会社ロケットスタジオは、xR分野の開発を長年行っており医療現場の様々な要求に合わせて今後もアプリケーションの開発を行ってまいります。
以上